NOM FÉMININ ADORATION

adoration 仏語 女性名詞 熱愛

高床式

千曲市、科野の村

古代住居が復元されている。

高床式はアドベンチャー感があって好きだ。そりゃあ目の前に高床式住居があれば、男子たるものいくつになっても迷わず上るじゃろうのう。中は暗い。明かり取りはあるけれど窓も電気もないと家の中は実に暗い。こんなに暗ければ寝る以外に出来ることはない。

 

竪穴式では虫よけの工夫だろうか、内部が煙で燻されており、遠い昔に母の実家(茅葺き屋根)で嗅いだ感じを思い出す。明かり取りがあってもやっぱり家の中真っ暗。この家でも室内では寝る以外することはないだろうが、もしかすると古代人は暗闇でも普通に目が見える超能力を持っていたのかもしれない。私的には煙たくて自分も燻されてる気になる。

 

全景っぽく撮ってみた。山上に石でできた構造物があるのがお分かりになりますか。森将軍塚古墳です。古墳と古代村、先祖の暮らしていた世界が体現された感じだね。

Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

 

キノコの山

f:id:ydov:20230606214514j:imagef:id:ydov:20230606214734j:image
f:id:ydov:20230606214745j:imageNikon Df : Ai Nikkor 50mm F1.4S

山を下っていると、あ、キノコ。あ、また。あ、そこにも。

いやあ、食えるキノコと食うと大変なことになるキノコの区別が全くつかないのだよな。学生の頃、ゼミの合宿で宿泊した霧ヶ峰高原のヒュッテで教えてもらってキノコ採りをしたことが唯一の経験だ。あれは美味かった。遠い記憶だ。

さて、目の前にあったキノコだが、食う勇気は、うん、ないね、全く。

 

山上の古墳

f:id:ydov:20230607000335j:image
f:id:ydov:20230607000346j:image
f:id:ydov:20230607000358j:imageNikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsf:id:ydov:20230607000555j:image
f:id:ydov:20230607000629j:image
f:id:ydov:20230607000612j:imageNikon Df : Ai Nikkor 50mm F1.4Sf:id:ydov:20230607000658j:imageNikon Df : New Nikkor 85mm f1.8

千曲市、森将軍塚古墳

山の上にある前方後円墳。山上の地形を利用したものか、シャンパンのコルクの形のような均整の取れた前方後円墳でなく、すこしいびつな形をしているらしい。現場では上から俯瞰できないので実感するのはどうだろうな。

ここまで登るのに、ふもとの案内板には20分なんて書いてあったが、軽く30分以上要した。あまりの急坂で3回くらい休憩が必要だったのだ。山登りきつすぎるー。

ただし、登りきりさえすれば山上に古墳という、やや非現実的な光景が展開されているし、眼下には町や農地が広がっているし、遠くには北アルプスがそびえている。非常に満足度の高い景色を堪能できます。

古墳は斜面が石で固められていて、要塞か何かのようでもある。それにしても急峻な山の上に重機もなしにこのような施設を拵えた昔の人は凄いじゃねえか。登るだけで超・大変なのに。私だったら全力で製作メンバー入りをお断りする、って築造当時、労働は自由意志によるものだったのか?

人類の巨大遺産って、造らされたメンバーの側からの証言も一度じっくり聞いておきたいよね。うん。そして私は山を下った。

 

あんず

f:id:ydov:20230606212924j:imageNikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

千曲市、あんずの里物産館

青空の下、葉陰には青いあんずのぼってりした実がなっていた。もうこんな実をつけているんだなあ。あんずって美味しいよなあ。

千曲市はあんず産地なのだ。で、物産館でジュース買って飲んだ。あんずエードうめえ!

 

 



飛騨古川、三寺まいり

f:id:ydov:20230604214543j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8Df:id:ydov:20230604214554j:imagef:id:ydov:20230608204507j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市真宗

 

f:id:ydov:20230604215018j:imagef:id:ydov:20230608204646j:imagef:id:ydov:20230608204032j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

飛騨市本光寺

 

f:id:ydov:20230604215120j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

f:id:ydov:20230604215131j:image
f:id:ydov:20230608205126j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市、円光寺

 

この町には上に掲げた如く大きな寺院が3つもある。それぞれ凝った木彫りなども目を惹き、きっといずれも由緒のある寺なのであろう。で、最後の写真、私は円光寺の石碑に見入って膝を叩いた。ペシ。

「飛騨三寺まいり」唄:叶ひろ美って、古川に着いて、まずは昼飯でも食うか、って入った食堂に貼ってあったポスターじゃねえか?

 

f:id:ydov:20230604215235j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市、味処古川

真ん中のポスター、それが叶ひろ美様。いやさ、自分が結果的に寺を三ヶ所まわるなんて思っていないので、目の前にあったものを何の気無しに撮っただけの、古川について最初に撮った写真がこれだったのだ。で、点と点が結ばれて謎が全て解けた気になるご機嫌な午後なのであった。

歌は検索すればyoutubeなどで鑑賞できるようです。あと、味処古川での昼飯はたいへん美味しくいただきました。飛騨の味は甘ったるいものが少ないところが気に入っているのだ。

 

風景と酒

f:id:ydov:20230604210759j:imagef:id:ydov:20230605223645j:image
f:id:ydov:20230604210750j:imageNikon Df : New Nikkor 85mm f1.8

f:id:ydov:20230604210909j:image
f:id:ydov:20230604211040j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市古川町

古い町には造り酒屋があるものだ、って気がします。私は日本酒に苦手意識があって、地方の歴史ある町を訪れる度に、その土地の銘酒を前に少し残念な気になる。飲んでみようかな、でも出ちゃったらやーだしな、と逡巡する訳です。日本に生まれて日本酒が苦手なんて、あー、なんて勿体ないことだ。

 

緑の山

f:id:ydov:20230604205933j:image
f:id:ydov:20230604205947j:imageNikon Df : New Nikkor 85mm f1.8

飛騨市古川町

通りの向こうに緑の山が見えた。俺は信州人で山は見慣れておるが、飛騨、山が近いねー。なかなかやるねー。

で、振り返ってみると、やっぱり緑の山だった。かなり迫っているねー。

ひとえに山と言っても信州の地元で普段眺めている山の景色とは何か違って、飛騨の景色は何だか魅力的に見える。町との相乗効果なのだろうか。

 

太鼓

f:id:ydov:20230604203147j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市、気多若宮神社

飛騨古川の祭りで叩かれる太鼓だそうで、起こし太鼓っていうのですって。その古川祭は国の重要無形文化財ユネスコ無形文化遺産なのだそうです。すげえ。

神社に隣接する飛騨古川まつり会館から、太鼓やお囃子の音が漏れ聞こえていたが、ゆったりとしたビートで、う~ん日本の祭り、って趣を感じました。私は和太鼓はゆっくりしたリズムの演奏が好きだ。一つ一つの音の聞き分けができる気がして。

 

f:id:ydov:20230604203421j:image
f:id:ydov:20230604203432j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

飛騨市、霞橋

で、橋の装飾にもなっていたりして、ああ、この町のシンボルなのだなあ、って思ったのです。

 

飛騨古川逍遥

f:id:ydov:20230604213558j:imagef:id:ydov:20230604205225j:image
f:id:ydov:20230604205256j:image
f:id:ydov:20230604205212j:image
f:id:ydov:20230604205202j:image
f:id:ydov:20230604205154j:imagef:id:ydov:20230604212823j:image
f:id:ydov:20230604212833j:image
f:id:ydov:20230604212204j:image
f:id:ydov:20230604212222j:imagef:id:ydov:20230604213802j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

飛騨市古川町

飛騨古川には以前一度訪れたことがあるが、多分、前世紀の話だし(20年以上前)、その時は短時間の滞在だったので、今回は一日この町で過ごしてみよう。

鯉が泳ぐ水路があり、白壁土蔵が立ち並ぶ。レトロな建築物が目を惹き、民家の軒は垂木が白く塗られる特徴があるようにお見受けした。

こじんまりした町を、あっちこっち、ぐるぐると飽きることなく歩き回る。

 

白黒&カラー

f:id:ydov:20230603171533j:imagef:id:ydov:20230603171540j:imagef:id:ydov:20230603171550j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

飛騨市、壱之町珈琲店

飛騨古川は飛騨高山の北にある美しい町である。古民家を改装したというカフェに入ってみることにした。間口の割に奥行きがあって、座敷は中庭に面している。静かな時が流れる雰囲気には白黒写真が合うだろう。

 

f:id:ydov:20230603172654j:imagef:id:ydov:20230603172434j:imageNikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D

とはいえ、通りに面した側はモダン空間になっており、ジャズなんか流れちゃってる。で、自家製メロンパンが名物というわけで、紅茶とともにいただきました(珈琲店でコーヒー飲まない男)。ふわふわしてました。ここの部分は是非カラーで表現したい。

というわけでいくつもの魅力を持つお店というわけです。カレーも名物らしい。

 

アーモンド観察

Nikon Df : NIKKOR-S Auto 35mm F2.8

散歩の途中で発見したアーモンドの木の成長を楽しみにしている。そもそもこんなに冬の寒いところでアーモンドというものが育っていることに驚いたのだ。カリフォルニアとかに生えてるものでしょう、なんとなく。

春の花は可憐だったが、およ、実がついたな。ちょいとモケモケした可愛い実だな。これからどうなるのか興味津々なのな。植えて手入れして育てていらっしゃる人、ありがとう!

 

小布施町歩き 2023年5月

f:id:ydov:20230528163009j:image
f:id:ydov:20230528163113j:image
f:id:ydov:20230528163125j:imagef:id:ydov:20230528163856j:imagef:id:ydov:20230528163020j:image
f:id:ydov:20230528163053j:image
f:id:ydov:20230528163321j:image
f:id:ydov:20230528163102j:image
f:id:ydov:20230528163031j:image
f:id:ydov:20230528163038j:imageNikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

小布施町

初夏の小布施に出かけた。ここは長野県外出身の妻にも受けの良い町で、小布施行きたい、って言われると私としても異論などなくほいほい出かけていく素敵な町なのである。

観光者が散策する町中心部はそれほどの広がりを持っているわけでもなく、半日程度で楽に回れるサイズだと思うが、小道から小道、蔵から蔵、庭から庭と、散策していると時間を忘れて楽しめる美しさがある。

ついこの間まで枯れた茶色の景色だったのが、朴ノ木や栗の木に見られるように、鮮やかな緑が目にまぶしい季節になった。

 

昼飯

f:id:ydov:20230528153645j:image
f:id:ydov:20230528153651j:image
Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

小布施町、桜井甘精堂泉石亭

愛する桜井甘精堂の直営店で昼飯を食う。

まず、とろろ蕎麦を頂きましょうね。とろろが予想外に大量。実に美味。ずるずると食い大変満足し、私はこれからの人生、蕎麦を食う時にはあれこれ心を迷わさず油っ気のないメニューをチョイスして枯れた粋を追求しようと誓う。

で、デザート追加で栗あんみつ。栗餡が美味、っていうか、美味い、美味すぎる。私は序盤は寒天、白玉、オレンジなどに手を出し、中盤で引き続き寒天、栗甘露煮、バナナ、パイン、イチゴなどを順にやっつけ、終盤に残った寒天で締める、という感じだったが、妻は全然違う方向性で栗甘露煮締めであった。

私は一番美味しそうなものを最後に取っておくことはないのだな。何かの加減で食いっぱぐれたら惨事だろう。かといって最初に食うのも、その後が消化試合になりそうで何だか後悔しそうだ。で、中盤に食う訳だが、そんな道理は無視して、あたしゃあ美味いもので締めるのよっていう妻の生き方こそ何だか正当な気もして、この問題は人類の根源的な課題だな、と思うのであった。

 

教会

f:id:ydov:20230528151653j:image
f:id:ydov:20230528151723j:image
f:id:ydov:20230528151625j:image
f:id:ydov:20230528151634j:image
f:id:ydov:20230528151743j:image
f:id:ydov:20230528151708j:imageNikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

小布施町、新生礼拝堂

新生病院という病院の中にある教会。こじんまりしているが佇まいはとても美しい。

ステンドグラスに描かれた栗と林檎は当地の名産である。そんな意匠を凝らした装飾が素敵だ。堂内に誰一人いないことを確認し、そっとシャッターを切った。

 

葡萄

f:id:ydov:20230528160633j:imageNikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

歩いてたら葡萄畑。田畑と市街地の一体化、それが田舎。

うーむ、これから花が咲くのかな?それとも花が咲いた後なのかな?詳しくないからわからないのだけど、確かにこの延長線上に成熟した葡萄の姿が思い浮かぶ。

植物って面白いのな。普段食ったりしているものでも突き詰めて考えれば知らないことだらけなので。知っている人、栽培している人からすれば「馬鹿め」と思うに違いないだろうが、興味を感じて観察の果て、疑問に思ったことが何年かかけて解決したりすると、それは生きていて楽しいなって感じる一瞬なのだ。