高床式
千曲市、科野の村
古代住居が復元されている。
高床式はアドベンチャー感があって好きだ。そりゃあ目の前に高床式住居があれば、男子たるものいくつになっても迷わず上るじゃろうのう。中は暗い。明かり取りはあるけれど窓も電気もないと家の中は実に暗い。こんなに暗ければ寝る以外に出来ることはない。
竪穴式では虫よけの工夫だろうか、内部が煙で燻されており、遠い昔に母の実家(茅葺き屋根)で嗅いだ感じを思い出す。明かり取りがあってもやっぱり家の中真っ暗。この家でも室内では寝る以外することはないだろうが、もしかすると古代人は暗闇でも普通に目が見える超能力を持っていたのかもしれない。私的には煙たくて自分も燻されてる気になる。
全景っぽく撮ってみた。山上に石でできた構造物があるのがお分かりになりますか。森将軍塚古墳です。古墳と古代村、先祖の暮らしていた世界が体現された感じだね。
Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
山上の古墳
Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
Nikon Df : Ai Nikkor 50mm F1.4SNikon Df : New Nikkor 85mm f1.8
千曲市、森将軍塚古墳
山の上にある前方後円墳。山上の地形を利用したものか、シャンパンのコルクの形のような均整の取れた前方後円墳でなく、すこしいびつな形をしているらしい。現場では上から俯瞰できないので実感するのはどうだろうな。
ここまで登るのに、ふもとの案内板には20分なんて書いてあったが、軽く30分以上要した。あまりの急坂で3回くらい休憩が必要だったのだ。山登りきつすぎるー。
ただし、登りきりさえすれば山上に古墳という、やや非現実的な光景が展開されているし、眼下には町や農地が広がっているし、遠くには北アルプスがそびえている。非常に満足度の高い景色を堪能できます。
古墳は斜面が石で固められていて、要塞か何かのようでもある。それにしても急峻な山の上に重機もなしにこのような施設を拵えた昔の人は凄いじゃねえか。登るだけで超・大変なのに。私だったら全力で製作メンバー入りをお断りする、って築造当時、労働は自由意志によるものだったのか?
人類の巨大遺産って、造らされたメンバーの側からの証言も一度じっくり聞いておきたいよね。うん。そして私は山を下った。
飛騨古川、三寺まいり
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8DNikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
Nikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
飛騨市、円光寺
この町には上に掲げた如く大きな寺院が3つもある。それぞれ凝った木彫りなども目を惹き、きっといずれも由緒のある寺なのであろう。で、最後の写真、私は円光寺の石碑に見入って膝を叩いた。ペシ。
「飛騨三寺まいり」唄:叶ひろ美って、古川に着いて、まずは昼飯でも食うか、って入った食堂に貼ってあったポスターじゃねえか?
Nikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
飛騨市、味処古川
真ん中のポスター、それが叶ひろ美様。いやさ、自分が結果的に寺を三ヶ所まわるなんて思っていないので、目の前にあったものを何の気無しに撮っただけの、古川について最初に撮った写真がこれだったのだ。で、点と点が結ばれて謎が全て解けた気になるご機嫌な午後なのであった。
歌は検索すればyoutubeなどで鑑賞できるようです。あと、味処古川での昼飯はたいへん美味しくいただきました。飛騨の味は甘ったるいものが少ないところが気に入っているのだ。
太鼓
Nikon Df : Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
飛騨古川の祭りで叩かれる太鼓だそうで、起こし太鼓っていうのですって。その古川祭は国の重要無形文化財&ユネスコ無形文化遺産なのだそうです。すげえ。
神社に隣接する飛騨古川まつり会館から、太鼓やお囃子の音が漏れ聞こえていたが、ゆったりとしたビートで、う~ん日本の祭り、って趣を感じました。私は和太鼓はゆっくりしたリズムの演奏が好きだ。一つ一つの音の聞き分けができる気がして。
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
飛騨市、霞橋
で、橋の装飾にもなっていたりして、ああ、この町のシンボルなのだなあ、って思ったのです。
白黒&カラー
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
飛騨古川は飛騨高山の北にある美しい町である。古民家を改装したというカフェに入ってみることにした。間口の割に奥行きがあって、座敷は中庭に面している。静かな時が流れる雰囲気には白黒写真が合うだろう。
Nikon Df : Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
とはいえ、通りに面した側はモダン空間になっており、ジャズなんか流れちゃってる。で、自家製メロンパンが名物というわけで、紅茶とともにいただきました(珈琲店でコーヒー飲まない男)。ふわふわしてました。ここの部分は是非カラーで表現したい。
というわけでいくつもの魅力を持つお店というわけです。カレーも名物らしい。
小布施町歩き 2023年5月
昼飯
Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
小布施町、桜井甘精堂泉石亭
愛する桜井甘精堂の直営店で昼飯を食う。
まず、とろろ蕎麦を頂きましょうね。とろろが予想外に大量。実に美味。ずるずると食い大変満足し、私はこれからの人生、蕎麦を食う時にはあれこれ心を迷わさず油っ気のないメニューをチョイスして枯れた粋を追求しようと誓う。
で、デザート追加で栗あんみつ。栗餡が美味、っていうか、美味い、美味すぎる。私は序盤は寒天、白玉、オレンジなどに手を出し、中盤で引き続き寒天、栗甘露煮、バナナ、パイン、イチゴなどを順にやっつけ、終盤に残った寒天で締める、という感じだったが、妻は全然違う方向性で栗甘露煮締めであった。
私は一番美味しそうなものを最後に取っておくことはないのだな。何かの加減で食いっぱぐれたら惨事だろう。かといって最初に食うのも、その後が消化試合になりそうで何だか後悔しそうだ。で、中盤に食う訳だが、そんな道理は無視して、あたしゃあ美味いもので締めるのよっていう妻の生き方こそ何だか正当な気もして、この問題は人類の根源的な課題だな、と思うのであった。
葡萄
Nikon Df : Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
歩いてたら葡萄畑。田畑と市街地の一体化、それが田舎。
うーむ、これから花が咲くのかな?それとも花が咲いた後なのかな?詳しくないからわからないのだけど、確かにこの延長線上に成熟した葡萄の姿が思い浮かぶ。
植物って面白いのな。普段食ったりしているものでも突き詰めて考えれば知らないことだらけなので。知っている人、栽培している人からすれば「馬鹿め」と思うに違いないだろうが、興味を感じて観察の果て、疑問に思ったことが何年かかけて解決したりすると、それは生きていて楽しいなって感じる一瞬なのだ。